今回はカルプ文字の製作について投稿します。
カルプ文字とは……
ウレタン樹脂を利用した立体文字看板です。
軽量なので、取付も簡単です。
カルプ文字をご注文頂く際に、
表面の仕上げ
厚み
文字の大きさ
など諸々お伺いする事がございます。
表面シート貼り、側面近似色塗装仕上げの場合、
ご指定頂いたカラーシートをカルプ文字の表面(アルミ複合板)に貼り付けます。
カルプ文字はアルミ複合板(3mm厚)とウレタン樹脂をボンドで接着し、
1枚の大きな板(910mm X 1820mm)から切り出します。
次の写真をご確認頂くと、少しだけおわかり頂けるかと思います。
こちらは青のカラーシート貼り、側面を近似色塗装で仕上げました。
「カルプ文字はどうやって製作するるのか?」と疑問に思われるお客様もいらっしゃるかと思います。
まず、初めにカルプボードにカラーシートを貼り、その上に透明のシートを貼ります。
その透明のシートの上に「カット原稿」という紙を貼ります。
この「カット原稿」のラインに沿って、職人がミシン(簡潔に言うと糸鋸)でカットしていきます。
こちらは表面に黒(ツヤ無し)シートを貼った後、透明シートを貼ってあります。
その上に上述のカット原稿を貼り付けます。
透明シートを貼る目的は
文字をカットする際に「カット原稿」を貼り付けるため
カット後、側面を塗装するため
上記の2点です。
上の写真の上部がカット原稿という物で、カルプ文字を製作する際に欠かせない、
カットラインのガイドです。
下部の紙は取付原稿という物で、カルプ文字の取付の際のガイドです。
そして、カット完了後の状態はこちらです。
ご確認頂くと、切粉がたくさん付着しているのがおわかり頂けるかと思います。
カルプ文字は冒頭で記載した通り、
アルミ複合板と発泡ウレタンで出来ています。
ミシン(簡潔に言うと大型電動糸鋸)でカットしていく際に、必ず切粉が出ます。
アルミ複合板は発泡プラスチックの中に薄いアルミシートをサンドして作られています。
なので、プラスチックとアルミの粉が出てしまいます。
切粉を清掃すると
少し綺麗になったのがおわかりになると思います。
※この後、もっと綺麗に清掃しています
清掃後、塗装に入ります。
この時点で文字は綺麗に切れているのですが、カット原稿と透明のシートは剥がしていません。
何故ならば、2の塗装のためです。
(カット原稿は剥がしても問題はありません。) 側面を塗装する際に、透明のシートが表面のカラーシートを保護し、
塗料からシートを守る役割を果たします。
透明シートをを剥がすと
黒(ツヤ無し)シートが現れます。
側面も近似色塗装で仕上げています。
しかし、ここではまだカルプ文字の製作は完了していません。
透明のシートを貼ってはいるものの、
やはり塗装が少し表面のカラーシートに乗ってしまう事があります。
なので、必ず表面のカラーシートも清掃してから発送致します。